前記事では2歳の息子の英語学習の話でしたが、その中で私自身は長年の試行錯誤の末、ビジネスレベルまで到達したと書きました。実際、前職では公用語=英語の環境で苦労することはなかったですし、現職でも海外のカウンターパートと頻繁にやり取りする位には英語を使う環境にいます。そんな自分がどうやって今のレベルまで到達したか書いて見たいと思います。
英語を学ぶために留学する必要はない
私には英語圏在住経験がありますが、それは英語ができるようになってからでした。そこでは多くの成人した日本人達が英語がほぼゼロの状態で短期留学に来ているのを目にしました。そして語学学校のレベル別試験で最低ランクのクラスに入れられ、当然周りは全く話せない日本人だらけという環境で、来た時と同じ状態で帰国して行きました。中には会社を辞めて一発発起して来ている方もいたのですが。そこで英語圏に行く=英語を話せるではない事実を目の当たりにしました。
NHKラジオ英会話を6年続けた結果
私が初めて英語と触れたのは中学1年の英語の授業でした。私立に通っており、英語の授業はなかなかハードだったため、最初は付いて行くのもやっとの落ちこぼれでした。そんな時に先生に勧められたのが基礎英語です。基礎英語も最初はとても難しく、すぐに辞めたくなりましたが、取りあえず1週間続けてみよう、次は1ヶ月までは続けよう、目標を継続してやってみたら高校3年生の終わりまでほぼ毎日欠かさず聴いていました。具体的には中学3年間は基礎英語、高校3年間は英会話入門を聴いていました。ラジオ講座を聴くためのマイルールは「CD教材を買わずにリアルタイムで聞くこと」でした。ラジオの放送を1ヶ月分収録したCDを買ってしまうと、いつでも聞けると思い、放送を逃したり真剣に聞かなくなってしまった(しかもCDは結局未開封)という経験を何度かした後にそう決めました。リアルタイムで、講師の言っていることを逃すまいと教材に書き込みしまくりながら聴きました。結果として、大学受験の英語はほぼノー勉強でしたが、センター(当時リスニングは未導入)は9割超え、国立の二次試験の英語にはリスニングがありましたが、試験後に周りがリスニングが難しいとボヤく中、おそらくリスニング部分は満点だったと思います。理系ですが、英語で大学に受かったようなものです。
▲当時使っていた教材。書き込みいっぱいボロボロです。
英語耳が出来たら、とにかく使いまくる
大学に入学すると、さまざまな国から来ている留学生がたくさんいることに気付きました。そこで留学生の集まりに参加したりして、留学生の知り合いを増やし、英語を使う機会を増やすように心がけました。その他には東南アジアに休みの度に1カ月程バックパッカーで滞在し、英語を上達しないと非常に困る状態に自分を追い込んで、否応なしに話す力を身に付けました。学部を卒業する頃にはTOEFL CBPで250点くらいになったので、ここで一発発起して有給のインターンで英語圏での生活に挑戦しました。もし皆さんが周りに海外の方がいなくて全く使う機会がないのでしたら、ネットのオンライン英会話などがおすすめです。一番メジャーなのがフィリピンの先生とのレッスンですが、レッスンを受けている知人によると1レッスン数百円(しかもその前半)とのことです。フィリピンは英語が公用語ですので、上手い方はネイティヴ並みです。それと語学の勉強は短時間でもいいので必ず毎日行ってください。
海外ドラマや映画を英字幕で観てシャドーイングする
インターン時代、まだまだスピーキング力が足りないと思い、大学の夜間講座に通ったりもしましたが、飛躍的にスピーキングが伸びた方法がありました。きっかけはハウスシェアする友人から借りたアメリカドラマ「フレンズ」でした。字幕が英語しかなく、英語を全て聞き取れる自信もなかったので、最初は仕方なく英字幕で観始めたのですが、日本語字幕より臨場感があって断然面白いかったのです。それはいかに日本語字幕の意訳がストーリーや重要なセリフを台無しにしているか気付いた瞬間でした。それからは今に至るまで海外ドラマや映画は全てDVDで英字幕で見ています。この英字幕で観るのに加えて、シャドーイングという劇中のセリフをトーンやイントネーションそのまま真似してする方法を徹底してやってみました。シャドーイングを続けるとセリフを暗記するので、DVDを観ていない時でもヒマさえあれば英語で独り言をブツブツ言っていました。英字幕プラスシャドーイングの効果は絶大で、インターン先の同僚にも「何か急に上手くなったけどどうした?」とよく言われました(笑)。今も通勤中やお風呂の中などで常に英語でブツブツ独り言を続けています(笑)。