迷ったとき、答えは意外とシンプル
エアバギーを検討されている方は、アップリカがエアバギーを強烈に意識して開発したアップリカのスムーヴと迷う方も多いのではないでしょうか。かくいう私もその一人で、スムーヴを試乗しに3回も銀座三越まで行き、購入をほぼ決めていた時期がありました。そしてエアバギーとの違いを比較しまくった結果、この2つで迷ったら、答えは意外と簡単であることに気付きました。それは、「新生児から1才前くらいまで使えるベビーカーを探しているかどうか?」です。YESであればスムーヴのメリットがデメリットを上回るはずですので、価格が許容範囲であれば買って後悔はしないと思います。
▲アップリカHPより
“スムーヴにあってエアバギーにないもの”
①生後1カ月から使える
②リクライニング無段階調整(120°~170°)
③片手で簡単に折りたためて自立する
④ハイシート(58cm)
生後1カ月から快適に使え、ハイシートで乗せ降ろしがラク。そう、スムーヴは新生児~乳児期の赤ちゃんが快適に過ごせるようにデザインされたベビーカーなのです。そのため座面は、アップリカ・ラクーナなど他のA型と同じように短くできています(月齢が上がると足先がシートから飛び出す感じになる)。赤ちゃんを抱っこしたまま、座面のベルトを持ち上げると簡単に片手で折りたためて、そのまま自立する機能はとっても便利です。
逆に、“エアバギーにあってスムーヴにないもの”
①大きな足置き
②長い座面
③ハンドル全体をカバーするハンドブレーキ
④マキシコシなどとのドッキング
エアバギーが使えるのは首すわりからです(スムーヴのようにポコポコした新生児用対応シートがないため)。快適に使えるようになるのは生後半年頃から。そう、エアバギーは乳児~幼児まで長く使えるようデザインされたロングユースタイプのベビーカーなのです。シートと足元が一体になっている構造上、大きくなっても足がシートから飛び出すことはありません。大きな足置きと長い座面は1才を過ぎてからその本領を発揮します。今2才5カ月の息子ですが、エアバギーでは窮屈さが全くありません。
エアバギーの折りたたみは超めんどい
エアバギーユーザーとしては、一番めんどうだと感じるのが折りたたみです。フットブレーキを下ろし、ココプレミアの場合はさらにフットブレーキロックも下ろし、二か所あるハンドル脇のレバーを両手で同時ににぎって折りたたみ、そこからさらにマジックテープを穴に通して折りたたみ状態を固定してやっと自立するという超原始的なシステム。赤ちゃん片手には絶対に不可能な作業です。毎日保育園のベビーカー置き場で折りたたんでいるのでさすがに慣れたけれど、それでもゆうに15秒はかかります。スムーヴのワンタッチ折りたたみはそういった日常の細かいストレスから解放されます。
エアバギーのリクライニング問題
リクライニングに関しても、スムーヴに軍配があがります。というかスムーヴが特殊なわけではなく(各社ベビーカーで採用されている紐を引いて無段階調整できるタイプ)、エアバギーがジッパーの開閉よる2段階(閉めると110°、開けると135°)という原始的なシステムなだけなのです。息子がせっかく寝たのに両側のジッパーを開けてシートを倒すという作業中に起きることが多かったので、ジッパー開けずにそのまま寝かせておくようになってしまいました。それと気になるのが、エアバギーはリクライニングの角度というよりはおそらく構造上、子どもが背もたれにもたれずにハンドバーを握って前傾姿勢になることが多いです。例えばアップリカB型・マジカルエアーのリクライニング角度は118°~135°で、最も起こした角度はエアバギーの方が急なのに、なぜかエアバギーでは身を乗り出した姿勢になります。気になる場合は背中にクッションをいれてあげたりするといいと思います。
意外なポイント”足置き”
それでも、3歳くらいまでロングユースしたい方にはエアバギーをおすすめします。そこでポイントになるのが3輪ではエアバギーにしかない大きな足置きです。普段の使用でも足置きがある方が子どもにとって安定していて乗りやすく、ブレーキを掛けたりやつまずいた時でも子どもが足で踏ん張れるので安全なのです。
以上、ハゲるほどベビーカー選びに悩みに悩んだタカエマからの比較ポイントでした。参考になれば嬉しいです。
★スムーヴも含む各社ベビーカーのよりくわしい比較記事はこちら★>>ベビーカー検討マニアが試乗した全車種を一括比較レビューしたよ