アレルギー児ママの困りごと①外食は誤表示だらけ

現在4才の息子は生後まもなく乳アレルギーを発症→3才で重症化→1年でアナフィラキシー5回という治療に手が付けられない状態です。

診てもらっているアレルギー専門医には一生治らないだろうと言われています。

4年アレルギー児のママをやっていると、困ること、モヤモヤすること、いっぱいあります。

問題提起の意味もかねて、実際に経験したことをかいてみます。

外食のアレルギー表示が間違いまくっている件

今やアレルギー表記は主にチェーン店などの外食業界にも浸透しつつあります。

外食チェーンの公式HPに載っている情報であれば間違っていることはそうそうないと思います(ただし、それが厨房内で徹底されているかは別の話だけど)

でも特にチェーン店ではないような店では、チェックが甘くて間違っていることはザラにあります。

最近アレルギーの親の会に参加してみたら、こういう誤表示ってアレルギー児ママあるあるでした。

ケース1・ホテルビュッフェで誤表示

札幌市内では高級ホテルとして知られている「札幌グランドホテル」に泊まったときのこと。

朝食ビュッフェのレストランで、息子だけ持ち込んだレトルト食品を温めて食べさせていたのですが、ふとデザートコーナーに豆乳パンナコッタを見つけました。

そのビュッフェでは全メニューにアレルギー表示がありましたが、共有するトングなどからの混入が怖いので食べさせるつもりはありませんでした。

でもそのパンナコッタは個別にカップに入っていて、近くに他の料理もなく、アレルギー表示の「乳」に〇が付いていなかったので、「これならいけるかも!」と思ったのです。

念のため、近くにいたスタッフに「これって表示はこうなっていますけど、乳製品って入っていないですよね?」と確認してみました。

5分ほど待たされたあと、「確認したら牛乳入ってました」とあっけらかんと回答されてしまいました。

能天気なスタッフに「こういう間違いは命に関わりますから今すぐ直してください」とあわてて伝えました。

その後、レストランの責任者の方が丁寧に謝りにこられましたが、高級ホテルでもこの程度の意識なのかとゾッとしました。

ケース2・スーパーのお惣菜での誤表示

以前よく通っていた福島屋チェーンのスーパーでの経験です。他では買えないこだわり食品が多く、お惣菜やお弁当が美味しいのでわたしも大ファンでした。

あるとき、できたてのスープやカレーを提供するコーナーに各メニューのアレルギー表示がデカデカと貼られるようになりました。

でも、かぼちゃのポタージュに明らかに生クリームと見られる白い液体をトッピングしているのに、「乳」に〇が付いていなかったのです。

何度か自分用に買ったことがあったのですが、以前はスープのカップにラベルが貼られていて、乳製品の記載があったような記憶が。

そこで、レジの方に「間違っていると思うので確認してください」と伝えてみました。

でも次に来たときも、その次に来たときも表示はそのままでした。

もしかして、あの白い液体は豆乳クリームなのだろうか・・・でも以前は・・・とモヤモヤしてしまい、数か月経っても表示はそのままだったので、そのスーパーから足が遠のいてしまいました。

それから半年以上経って、久しぶりにそのスーパーを再訪すると、なんと表示が「乳」に〇に変わっていたのです。

どのような経緯で変わったのだろう?もしかしたら誤食事故があって発覚したのかな?と怖くなりました。

そして、気づいた当時に本部に問い合わせするなどしっかり指摘しなかった自分を後悔しました。

次にそんなことがあったら絶対にちゃんと対応しようと決意した瞬間でした。

アレルギーの親の会では、高速道路のパーキングエリアの飲食店など救急車がすぐに入ってこられないような場所でも明らかな誤表示があったという話も聞きました。

表示するなら正確に!でなければ表示しないで!

外食業界の方にはアレルギー表示は命に関わるという意識をもっと持ってほしい。

重度のアレルギー患者だって、表示を信じて(=命をゆだねて)外食することだってあるんです。

「表示するなら正確に、でなければ初めから表示しないで!」

を徹底してほしい。

中途半端な不正確な表示で誰かが命を落とすことだってあるのだから。

実際に、イギリスで何件か誤表示が原因とみられる死亡事故が最近でも起こっています。

インドカレー屋がカシューナッツを使うところケチってこっそりピーナツを代用してピーナッツアレルギーの男性が亡くなったり。

空港のサンドイッチ屋で、原材料を確認したのに、アナフィラキシーショックで亡くなったり。

スタバでソイミルクに変更したのに提供されたドリンクには牛乳が使われていてひどい目にあったという話は国内外で聞きますし。

アレルギー患者側も防衛策として、公式HPにアレルギー表示を載せていないお店は避けるのがベストですよね。

数年前に大阪空港のたこ焼き屋「くくる」でたこ焼きを買う時、店長らしき女性に乳製品が入っていないか聞くと、何の資料も確認せずに「入ってません」と回答されました。

買った後にHPに表示があることに気づき調べてみると入っていてゾッとした、ということもありました。

公式HPに表示がなく、店頭だけに表示がある場合は、リスクははね上がります。

せめて表示を一度うたがってみる習慣はもっておいた方がいいですね。

あきらかにチーズがかかっているのに、乳製品は入ってませんと胸をはるスタッフ。

煮卵が乗ったラーメンなのに、アレルギー表示に卵がないラーメン。

現場の知識や意識なんてそんなものなのです。残念ながら。

見た目で分かる料理なら気づけるけど、そうないなら気づきようがありません。

重度アレルギーの我が家では基本弁当持参か、原材料が印字している確かな出どころのもの(例えば大手コンビニのおにぎり)がほとんどで、外食することはめったになくなりました。

(2)へ続く

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